前回、ゆうきちゃんのNYレポートの中で、
MOMAのエキシビジョンが取り上げられていたmaya deren。
偶然にも、最近とても感銘を受けたアーティストです!

日本では去年の暮れに、
彼女が発表した全6本の映像作品と、
ドキュメンタリー映画
『鏡の中のマヤ・デレン』が公開されていました。
もともと、マヤ・デレン自体を知っていた訳ではなく、
ジョナス・メカス、アナイス・ニン、ジョン・ケージ、
ケネス・アンガー、デヴィッド・リンチ、などなど
チラシに連ねられた
なんとも知的アンダーグラウンドなメンツに興味を惹かれ。。。
結局、劇場に行く事はできなかったんですが、
ちょっと前にDVDが発売された時に購入しました。
特に前知識を入れずに観たんですが、
予想以上に自分の感覚にピタっとくるものがあって
ちょっと衝撃でした〜。
彼女の映像作品について
すこし、簡単に説明すると、
実験映画?アート作品?
10分前後の映像に、
自分の脳内イメージを忠実に具現化するような
つまり夢の映像化。。。
とでも言えばいいのかなあ。
代表作といえる
『午後の編み目<原題; meshes of the afternoon>』。
私的には、もうこの題名だけで素晴らし過ぎですよ〜。
まさに白昼夢の世界が繰り広げられるこの作品。
サスペンスやミステリー的な要素もあるけど、
もっと感覚的というか、官能的。
そして、40年代に撮られたという驚き!
古さを全く感じさせないセンスがスゴい。
というのも、多くの映画作家に影響を与えているんですね。
夢と現実の境目をテーマにした作品は今でこそ沢山あるけど、
マヤはそのパイオニアだったのかな。

わかりやすいフォロワーは、
やはりデヴィッド・リンチだと思います。
もしデヴィッド・リンチの世界観が好きなら人なら、
マヤ・デレンも気に入るのではないでしょうか?
ただ大きく違うのはマヤの場合、
すごく女性的だという事。
ドキュメンタリーの中でマヤは、
”女性ならではの時間の流れ”があるという事を
説明していました。
その特有の感覚に注目し、
意識的に表現しようとしたからこそ、
女性からすると特に、
とても官能的に感じるのかも知れません。
その他、
『午後の編み目』と同じようなテイストの
『陸地にて』も、やっぱり好きだった
(分からなかったけどジョン・ケージが出演してるみたいです) 。
ダンスに関する作品、太極拳を扱ったものとかも、
なかなか面白かったけれど、
晩年に撮った『夜の深み』という
シェークスピアとギリシャ神話をモチーフに
(って言っても私よくわからないんだけど)、
反転させたネガを使った幻想的な作品がまた良かったです。

maya derenは映画作家のほかに、
ダンサー、文化人類学者、巫女(?!)としての活動もしていて、
ハイチのブードゥー教の研究で本も出版しています。
ドキュメンタリーにも出てきましたが、
儀式や祭りに使う音楽等
莫大な量の録音物があり、
パーティーの時なんかにかけていたらしいです。。。
それらはまとめられ、
80年にレコードでもリリースされています
(ちなみに私がネットでみたら、4800円でした)。
人生の後半は殆どブードゥー研究に没頭していたマヤ。
怒りの神が乗り移ったときは
冷蔵庫を担ぎ投げ飛ばしたというエピソードも出てきました。
うーん、かなり強烈なパーソナリティーであったことは
間違いなさそうです。。。
そんなマヤはブードゥーの呪いで(?!)
40代で亡くなっています。
最期を看取ったのは3人目の夫で
テイジ・イトウという人。
日本人の音楽家で、
マヤの映像の音楽は彼によるもの。
ジョン・ゾーンのレーベルから何枚かアルバムを出しています
(その所以でドキュメンタリーの音楽はジョン・ゾーンでした)。

マヤ・デレンの遺骸は東京湾に撒かれたそうです。
sappa



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